月一で開催していた「こわいもの勉強会」の復帰一回目です。
今回は、漫画をテーマに、それぞれの恐い。というのを語りました。
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持ち寄った漫画は、手塚治虫、大塚英志、高橋葉介、諸星大二郎、志水アキ、日野日出志、ジョージ秋山、御茶漬海苔、呪みちる、福満しげゆき、進撃の巨人
でした。

怖)台詞の無い大きなコマの絵で怖い(大塚栄志:黒鷺など)、と感じたり、 第三者的な視点から人間の業(諸星大二郎:異界録など)を体感する事が出来るものだったり、読者が登場人物になったような臨場感の怖さ(日野日出志、呪みちるなど)を感じたり、と様々だった。

怖)現代の恐怖というのが、スプラッター調だったり、怪物変身譚だったりと、あるわかりやすさ、ということがあったりするのかもしれない。「こわい=おそろしい」という、 記憶のボックスとがありきの恐怖ということになっているのかもしれない。
怖)子ども時代に感じた恐怖というのは「純粋な恐怖」であり、 誰にも何も教わっていないのに、その場の情報の限りで恐怖を感じる事が出来る。
怖)漫画の特性として、ビジュアルを象徴的に受け取る事が出来る。このことが恐怖を感じさせる。
怖)漫画から飛び火して、都市伝説、スティーブンキングの白物家電の食人妙技話、日本昔話のこわいはなし、などがでてきました。
怖)以前、おばがなくなり、お葬式から一週間経った時に、夢におばが出てきて、おばがこっちをみてにこっと笑ったのをみて、こわくて目が覚めました。こわい、と感じた事に申し訳ない。と思ったのだけど、こわいと感じる事で、きちんとおばとお別れをしたのだと感じたそうです。恐怖というのは、別の世界が確かにあるのだ。と感じる役目があるのかも知れません。

参加者のサリーさんが、「黒い雨」「ぼっけえ、きょうてえ」は、ふるえあがるこわさ、これは 見るな。といいます。
・・・見るな!と言われると、見たくなります。さっそくレンタル屋さんに寄ったのですが、そこには置いていませんでした。ので、かわいらしく、学校の怪談を借りてみました。

勉強会の最後には、自分が「こわい!」と感じる漫画の絵と一緒に記念写真!
これがたのしい! 
こわい、ということとは、こわいと感じながら別の世界に存在させてあげなければいけませんね。
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