福岡恐いもの研究会のブログ

世の中に溢れる様々な「恐い」を調べて、より恐がる為に、演出家の五味伸之が結成する。演劇お化け屋敷「劇コワ!」を主に企画し、恐いもの勉強会等を行う。

2014年03月

劇コワ!夢野久作全集/全日程終了!

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昨日、劇コワ!夢野久作全集
無事に最終公演を終えました。

ご来場いただいたみなさまありがとうございました。
そして、参加し出演してくれた方、お手伝いいただいた方、アドバイスいただいた方、+αイベントを行ってくれた方、そして、夢野久作さん。
多くの人が関わって、恐く劇的なお化け屋敷を作ることが出来ました。
みなさん本当にありがとうございます。

会場の冷泉荘も今日でもと通りになりました。冷泉荘の人々からも好評をいただき、また次回への意欲も出てきました。

今日は16:30から冷泉公園でお化け屋敷の打ち上げ花見です。
桜の下で元お化け達と楽しい宴をしてきます。

夢久散歩【後編】

いよいよ、明日27日から「劇コワ!夢野久作全集」がはじまります!
+αイベント共々、チケットご予約承っております!ぜひぜひご予約くださいませ~!


さてさて、お化け屋敷に先駆けて行った、
“夢久散歩”のレポート後編をお伝えします!

【夢久散歩レポート 後編】
<2014年3月11日(日)>

晴天にも恵まれて、
一行は、気になる物をパシャパシャと写真に撮りながら、
歩いて行きます。

<順正寺>

<一行寺>

次に向かったのは、櫛田神社から徒歩5分位の所にある、順正寺。
ここは、夢野久作の能の師匠である、喜多流師範・梅津只圓の墓があるお寺です。
ここのお寺の前を通り、いよいよ次に向かうのが、
夢野久作が眠っている墓のあるお寺、一行寺です。


途中でちょっと寄り道して、お花屋さんに入りました。
お花やさんでは、
「夢野久作に供えるにはどんな花がよいか?」とみんなで話した結果、
「モダンな花を!」ということになり、花屋さんおすすめの、
“大輪の白いダリア”にしました。
お花屋さん曰く「昔はこんなに大きなダリアはなかった」とのこと。
「久作さん、ダリアがこんなに大きくなる時代になったのか、と驚くかな?」
なんてことを話ながら、お墓へと向かいました。


細い道を入っていき、本&カレー&バーの素敵なお店を発見したり、
道にいた猫のトリオの間を通り抜けたりしながら、歩いてゆきます。


一行寺にある、“杉山家の墓”。
まずは、みんなでお墓掃除をしました。
井戸 小

そして、お花をお供えし、お線香をあげて、
甘い物が好きだった久作のことを考えながら、
みんなでキャラメルをなめました。


お墓 小



<ブラジレイロ>
お墓参りを済ませたら、移転後、現在も営業している
ブラジレイロでティータイムにしました。

お店の方のご厚意で、昔の写真(大きなパネルの物)を見せていただき、
当時の写真を背景に、写真撮影を行ったりとひと盛り上がり。


夢野久作は紅茶が好きだったとのことで、紅茶を注文すると、お店の方が「さすが、久作さんも紅茶を好んでありましたもんね」と声をかけてくださいました。

こだわりの、おいしいコーヒーや紅茶をのみながら、一息ついて、
いよいよ、童話を書いていきました。
童話書く 小1

散歩中におのおのが写真に撮った物を主人公にして、
“夢久散歩の童話を書く方法”を使って、みんなで童話を書いてみます。

神社の狛犬、おなかのすいた女、神社の鴨居、雪だるまの飾り、などなど、
色んな物が主人公のおもしろい童話が生まれました。

童話書く 小2

できあがった童話は、それぞれに読んでもらって、みんなで聞いてみました。
「それ、そんなこと思ってたんだ-!」
「おぉー、それとそれはそういう関係か~」
と思わせる素敵な童話ばかり。
童話になったとたんに、物たちが登場人物として生き生きと見えて来るから不思議です。
どの童話も、本当にとてもとてもおもしろかったです!

今回は、所縁の地を巡り、お墓参りをして、童話まで書いちゃう!
という盛りだくさんの“夢久散歩”でした。

みんなで歩くと、色んな発見があり、
それを童話にすることで、目に見えない物の発見があった“夢久散歩”でした。

30日のプラスアルファイベント、出演者まだまだ募集中です。

今回のお化け屋敷は、昼の部と夜の部に必ずプラスアルファイベントが開かれるわけですが、
3月30日、つまり最終日のプラスアルファイベントは、怪談イベントです。
こちらで、怪談を話してくれる語り部を募集しています。

【怪夢出演者募集】
当日披露する怪談は、実話・見聞き・都市伝説・民間伝承など何でもかまいません。
「我こそは一番怖い話を持っている!」という方のご参加をお待ちしています。
以下を記入してお申し込みアドレスまでお送りください。
1.件名:「怪夢」語り部希望/2.お名前(ふりがな)/3.年齢/4.電話番号/5.意気込みなど
申し込みアドレス:fukkyou.ken@gmail.com

時間は、18:30~20:00を予定しています。(時間は前後する可能性があります)
是非是非ふるってご参加くださいませ。

夢久散歩レポート・前編

夢野久作さんの命日、3/11(日)に“夢久散歩”に出かけてきました!

今回の“夢久散歩”では、夢野久作の所縁の地を巡り、
気になる物や心にひっかかった物の写真を撮りながら歩きました。
そしてそれを元に、な、な、なんと!童話を書いてしまいました!!

大いに盛り上がった“夢久散歩”を2回に渡りレポートしていきます。

【夢久散歩レポート 前編】
<2014年3月11日(日)>
まずは、“劇コワ!夢野久作全集”の会場でもある冷泉荘に集合して、自己紹介タイム。
学生時代に図書室で「ドグラ・マグラ」に出会うも、読破できなかったというエピソードには、「私もです~」という声が挙がったりしていました。

今回の散歩では、『夢野久作のメガネで“もの言わぬ物”の声を感じながら歩いてみよう!』ということで、“もの言わぬ物”たちがよく登場する夢野久作が書いた童話「ペンとインキ」「電信柱と黒雲」「鷹とひらめ」を朗読。
ここで、案内人の五味さんから、
「夢野久作の童話には、物が主人公のすごく短い作品がいくつもあります。
 今日は、街を歩く中で、気になる物、心にひっかかったものを元に、童話を書いてみちゃいたいと思います。」
と発表があり、ドキドキワクワクしながら、さっそく散歩へ出発。
地図 縮小
[夢久散歩のしおり]

<玉屋跡地(gate's)>

<ブラジレイロ跡地(中州西大橋)>

<博多石焼き 大阪屋>
福岡一ハイカラな男と言われてた夢野久作。
外出の合間にデパートやカフェに立ち寄っていたそうです。

玉屋跡地・ブラジレイロ跡地では、
それぞれの建物があった当時の写真も見ながら歩きます。

大阪屋の前では、
久作の好物、すき焼きを再現した大阪屋の「久作鍋」のイラストを眺めつつ、
「おいしそー!」

ブラジレイロ跡地(西中洲大橋)
[ブラジレイロ跡地である中州西大橋のたもと]


<吉塚うなぎ屋>

<飢人地蔵>

<櫛田神社>

続いて、「ドグラ・マグラ」「押絵の奇蹟」に出てくる場所を巡ります。

「ドグラ・マグラ」の作中、正木博士と若林博士の会話の中に「吉塚のうなぎ」が出てきます。
ここでもみんなで「おいしそー!」

享保17年(1732)の大飢饉で無くなった沢山の人々を弔っている飢人地蔵。
「押絵の奇蹟」の作中で、主人公の生まれた家があるのは、この飢人地蔵の隣となっています。
皆でお参りをして、次の地へ向かいました。
飢人地蔵
[飢人地蔵]
同じく「押絵の奇蹟」の作中で、押絵が奉納されたが櫛田神社です。
櫛田神社では、ひいたおみくじが<11番>、そしてこの日は<11日>!
「わぁ、偶然??恐っ!」なんて一コマも。

みなさん、気になったものをパシャパシャと撮りながら、歩いて行きました。

そして、一行はいよいよ夢野久作が眠るお墓へ!

ですが、今回のレポートはここまで。
後編を、乞うご期待ください!




お化けキャスト〆切ました!

劇コワ!~夢野久作全集 お化けキャスト募集についてお知らせです。
ありがたいことに、多くの方にご応募頂きまして、定員となりました。
皆様、本当にありがとうございます!
本日で、お化け屋敷のキャストを〆切らせて頂きたいと思います。

お化けになるぞ!という勇気ある方々と作り上げるお化け屋敷は今月27日(木)からオープンします。
春先に出現するお化け屋敷です。
どうぞどうぞ、お客様が迷いこむことをお待ちしております。。。